今日の名言をお届けします。今回は、黒人解放運動家であり、作家・詩人、そして、歌手でもあるマヤ・アンジェロウさんの言葉です。
今日の名言
アメリカで最も有名な黒人女流作家である、マヤ・アンジェロウさん。黒人差別の色濃い時代、中でも、より差別の根強いミズーリ州に産まれます。
彼女は、差別の中で過ごす幼少期に、母親のボーイフレンドから性的虐待を受けます。彼女はそれを告発しますが、その告発を知った彼女の身内が、その犯人を殺してしまう、という衝撃の事態が起こります。
自分の告発によって、人が死んでしまったという事態に心を痛めた彼女は、それから数年間、言葉を失い、緘黙(かんもく)になります。
そんな悲惨な幼少期をなんとか乗り越えた彼女は、その後の青年期を活発に過ごす中で、市民権の指導者マーティン・ルーサー・キングに感化されていきます。
そして、黒人解放運動に参加し、積極的に活動することで、彼女は運動に大きな貢献をし、世間的な認知を広めていきました。そして、文筆家として、人権運動家として、アメリカ全土で知られていきます。
そんな彼女の言葉が、こちら。
彼女の夢が、黒人の地位向上だったとすれば、その夢は、ある程度叶えられました。
でも、私も、この彼女の言葉どおりに思います。「夢を追って失敗する、夢が叶わない、それでもいいじゃん!」と思うのです。
なぜなら「夢は叶えるものではなくて、楽しむもの」だと思うからです。
夢が叶えばうれしいですが、叶わなくても、追う行程が、たのしくて幸せだったら、それでいいじゃーーん、と思うわけです。
「叶えるもの」であれば、「叶えなければならないもの」になってしまい、結局、「叶わなければ、敗北者」になってしまいます。
「えぇ〜〜!?」と私は思うのです。それは「勝たねばならない」とか「達成しなければならない」などと同じです。本来は、そうなれば嬉しいけど、ただそれだけのこと、なのではないのでしょうか?
勝ち負けがあっていいし、順位だってあっていい。そういう意味では、優劣だってあっていい。というか、あるのが当たりまえですが、ただ、それだけのことのはず。
そこに「『人間としての価値』の優劣」みたいなものを付与してしまうことに、問題があるのです。
学校では、最近、そんな優劣的な発想は、表面上、避けているのかもしれませんが、おとなの世界ではそうはいきません。「そんな価値観が、世の中の苦しみをたくさん生んでいる」ということを、本来なら、おとなだからこそ、認識すべきなのに、おとなになってからの方が、優劣判断がひどくなりますよねー。ほんとにもう!
…などと、人生の負け人間が吠えてしまいました。また、いつもどおり、ごめんなさい…。
ひとつの名言にこだわり、記事を書いています。最近「ぼやき」になりがちで申し訳ありません。
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