
怒りと悲しみが交互に訪れ、翻弄されるとき、私たちは、そんな自分自身を嫌い、責めてしまうことがあります。
そんなときに、気持ちを落ち着けてくれる名言や言葉を、ご紹介します。
【7つの名言】悲しみと怒りでやりきれないときに読む名言・言葉

言葉には、大きな力があります。あなたに届く名言が、みつかりますように。

あなたが、誰かに傷つけられたにしろ、自分自身に傷ついたにしろ、やりきれないほど、傷つき苦しむのは、あなたが深く、心豊かな人だからです。
心豊かであれば、どうしても繊細な面があります。だから、傷つきやすくなるのです。
深みも、豊かさも、繊細さも、今のあなたには苦しみになることが多い…。でも、いずれ、それらは成熟し、人に「癒やし」や「安心」を与えられる宝になるでしょう。あなたは、宝の所有者なのです。

今は悲しみも、怒りも味わいましょう。怒っていないふりも、悲しんでいないふりも、する必要はありません。
そして「自分はこんなに怒っているんだね。悲しんでるんだね。苦しかったね」と自分に声をかけてあげてください。
怒りに対しては、対応のコツがあります。どの程度の怒りなのかを、客観的に図ってみるのです。まずは、10段階で図ってみましょう。怒りの最大値が10だとしたら、今はどのくらいでしょう。
怒りは、客観視することで、結構、やわらぎますよ。

もしあなたが、誰かの言葉や態度に傷ついたのならば、少なくとも、「自分が傷つけたのではない」ことに、誇りをもってかまいません。
逆に、自分が誰かを傷つけてしまい、その自分に対して怒り、悲しんでいるのであれば、傷つけてしまった自分ではなく、「それを悲しんでいる自分」がいることに、安心してかまいません。

いえいえ、できるなら、ものの理を説いて、そいつ(たまに自分)を突き飛ばしてやりたいし、屈させてやりたいっ!って私はよく思います。
でも、他人に対しても、自分に対しても、理屈で屈させることは、なかなかできません。理屈は、感情をケアした上で使わなければ、ただ、相手(自分)を追い込み、怒らせるか、傷つけるだけなのです。
もし、自分自身を理屈で屈させようとしているなら、先に、感情を充分に汲んであげてください。自分だからといって「厳しくしていい」ということはない、のです。

「誰も私のことを分かってくれない!」と感じたときは、孤独で、悔しくて、悲しくなります…。
でも、おそらく、あなたも「すべての人」の「すべてのこと」を「その人が望むように」理解することはできません。そんなことを、できる人はいません。だとしたら、他人に理解してもらえないのは、あたりまえのことかもしれません。
でも、だからといって、やっぱりつらいですよね…。そんなときは、自分で自分を褒めてあげてください。「褒める」までできなくても「頑張ったね、大変だったね」などと、声をかけてあげてほしいのです。

かんじんなことは、目で見えないばかりか、頭でも分かりません。目も、頭も、たいていは、ネガティブに婉曲し、他人や自分を責めては、怒ったり、悲しんだりするのです。
そういうときは、ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐きましょう。そして、身体のちからを抜き、頭のちからも抜きます。頭も身体も空になったら、ゆったり気持ちを落ち着けましょう。
そして、自分の感情や頭ではなく、心の奥底で何を感じているのか、を感じてください。

自分の中には、たくさんの価値基準があります。それが、自分や他人を責め、怒りになり、自分や他人を悲しませます。
しかし、たいてい、その価値基準は、まともに見えて、とても「穴」があったり「めちゃくちゃ」だったり「無茶」だったりするのです。そのでたらめさは、自分が苦しみ抜いた末に、ようやく理解できるものなのです。
だから、怒りなどで苦しくなったら、そこには「自分を苦しめる『でたらめな価値基準』があるかもしれない」と思って、探してみて欲しいのです。
【7つの名言】悲しみと怒りでやりきれないときに読む名言・言葉【まとめ】

「怒り」はとても重く、本人にも扱いにくい感情です。そして、怒りは満たされなければ、悲しみまでつれてきます…。
怒りは、自分の価値観と結びついているので、あまり深く浸ると、感情と理屈の「負の歯車」によって、より加熱することがあります。だからといって、怒りを無視するのは、よくありません。
だから、怒りも、他の感情と同じように、客観視しましょう。そうすると、感情と理屈の「負の歯車」が解除されやすいのです。
自分の怒りを10段階で計って、数値化する、といのも、怒りを沈静化させるコツのひとつです。

- 傷つくのは、あなたが深く豊かな人間だから。(マーサ・ヒックマン)
- 悲しみを背負っているだけで、いまは精一杯。自分を偽るという重荷まで、背負うことはしない。(マーサ・ヒックマン)
- 暴言を吐く悲しい人は、当然それを自分の勝利と見なす。智者は忍耐を自分の勝利と見なす。(仏陀)
- ものの理を説くことは、人を突き飛ばすことに等しい。(エミール・オーギュスト・シャルティエ)
- 誰も称賛してくれる者がいなくても、自分のことは自身で称えよ。(リチャード・バートン)
- 心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。(サン=テグジュペリ)
- 自分自身へのこだわりがなくなったときに、はじめて本当の自分になれるのだ。(老子)
コメント