何かおかしいな、と自分で思うほど、いつも常に(慢性的に)不安感がある場合、それは危険信号かもしれません。私自身、強く慢性的な不安感で苦しんだ経験があるのですが、その経験からも「専門家」に相談することを強くおすすめします。
いきなり病院やカウンセリングでは敷居が高いと感じるなら、SNSなどでも気楽に無料で専門家に相談できます(誰でも回答できる大型の相談サイトなどは避けてください)。
以下の記事でも特集しています。深刻なものから軽いものまで、幅広く相談できるところがありますので、ぜひご活用ください。
不安の症状が深刻化すると、通常の社会生活が送れなくなるだけではなく、自分が「想像もしなかった」ような「自死への強い衝動」にかられることがあります。なので、ぜひ軽視をせず、専門家に相談をすることをおすすめします。
上記のことを前提としたうえで、不安に対処するための名言や言葉、ノウハウをご紹介します。
※こちら↓は軽い不安に対する名言の記事です
【名言とノウハウ】いつも不安、常に不安なときに読む7つの言葉
言葉には、大きな力があります。あなたに届く名言が、みつかりますように。
・不安をしばらく… チョン・ドオン
不安が慢性化すると、不安自体が不快になり、異常視し、嫌悪してしまうことがあります。不安を追い払おうとしますが、簡単には払えず、さらにストレスが溜まり、苦痛が積み重なります。
でも、不安自体は人間に必要なものです。むりに追い出す必要はありません。まずは「自分は今、不安なんだな」と受け入れてあげてください。
不安をむりに追い払おうとすれば、よけいに強いストレスになる
・不安がクセに… チョン・ドオン
ストレスが長く(もしくは強く)かかると、脳の不安を抑制する部位(前頭葉)のはたらきが弱くなり、壊れた蛇口のように、不安が「水漏れ」状態(扁桃体の過剰活動)になってしまうことがあります。この状態が「不安が『クセ』になった」状態です。
本人には分かりにくいのですが、この場合、不安という感情が「先」にあり、不安の理由だと思っている原因は、脳による「後づけ」です。だから、不安を感じたとき、ただの脳のバグだと自分に言い聞かせてみてください。理由にはそれほど意味がない。そう思えると、気持ちがらくになります。
慢性的な不安は脳のバグ。恐ろしいことが実際に待ち受けているわけではない
・不安な心には… ウィリアム・シェイクスピア
1つ上の名言にも書きましたが、慢性的に続く不安は脳のバグです。スイッチが壊れ、不安信号が常に鳴りっぱなしになっている状態です。脳は「不安には理由がある」とプログラムされているため、むりやり理由を探します。なので「茂み」が「熊」に見えるのです。
心配事の9割は実現しないと言われていますから、おそらく熊はいません。もし、本当に熊がいたとしても、対策を打てばいいのです。
バグによる不安状態に陥った脳は、むりやり不安の理由を見つけようとする
・いつもクヨクヨ… ジョセフ・マーフィー
おそらく、日常的に、たくさんのストレスがあなたを苦しめているのだと思います。いつもストレスで苦しいから、いつもクヨクヨ(イライラ)してしまうのだと思います。ストレスが続き、苦しさに疲れ、クヨクヨがクセになった。そして、不安がクセになり、止まらない状態になってしまった。
なので、少し気持ちを休めましょう。休めていいのです。誰かに何を言われても、休んでいいと自分で決めればいいのです。あなたが最も大切なのですから。
気持ちを休めてもいい。何も考えずリラックスしていい。好きなことを楽しんでいい
・不安・心配が… ジョセフ・マーフィー
不安にかられると、恐怖感や心細さに覆われ、焦りに支配されます。この状態では、状況をまともに分析できません。なので、まずはその不安を一時的にでも手放しましょう。
そのために効果的なのが以下の3つです。
①不安に支配されていることに気がつく
②不安を受け入れる
③不安を客観視する。
まずは不安になったとき、「私は今、不安という感情に支配されているんだな」って自分を見つめてみてください。
不安に支配されたら、分析する前に、まずは一時手放す
※こちらの記事には、不安などのネガティブな感情を手放す方法をまとめています
・日常的に心配ばかり… チョン・ドオン
不安の9割は実現しません。私たちは、必要のない心配をたくさんしているのです。今ある不安を分析してみましょう。
まずは、不安を紙に書き出してみてください。翌日(直後でもかまいませんが)、書き出した不安に、大人な視点(冷静で優しい視点)で、一つ一つアドバイスを書いてみてください。不安を書き出すだけではなく、自分でアドバイスするということが大切です。私は箇条書きでQ&Aの形にしています。とても効果がありますよ。
紙に自分の不安を書き、大人の視点で答えてみる(Q&A形式がおすすめ)
・不安を感じるのは… チョン・ドオン
不安が長く慢性的に続いているなら、それは脳のバグの可能性があります。脳のバグは危険で、大きなストレスが原因です。なので、そのストレスの原因を探さなければ、根本的な解決になりません。
私自身は、そもそも、自分がストレスを感じていることにさえ気がつきませんでした。うつ病になってから初めてストレスに気がつき、その原因が働きすぎにあったことがわかったのです。それでは遅かったのです。
あなたの大きなストレスの原因を探し、そのストレスから自分を開放する
【名言とノウハウ】いつも不安、常に不安なときに読む7つの言葉【まとめ】
まずは「POINT」のおさらいです。
不安をむりに追い払おうとすれば、よけいに強いストレスになる
慢性的な不安は脳のバグ。恐ろしいことが実際に待ち受けているわけではない
バグによる不安状態の脳は、むりやり不安の理由を見つけようとする
気持ちを休めてもいい。何も考えずリラックスしていい。好きなことを楽しんでいい
不安に支配されたら、分析する前に、まずは一時手放す
紙に自分の不安を書き、大人の視点で答えてみる(Q&A形式がおすすめ)
あなたの大きなストレスの原因を探し、そのストレスから自分を開放する
長く日常的に続く不安は脳のバグと書いてきましたが、それは、脳の病気、もしくはその手前の状態かもしれません。
「慢性的な不安」は「慢性疼痛」や「慢性炎症」などと同じようなものだとも言え、専門家に相談する必要があります。治療が必要になる場合もあります。
このように言われると、よけいに不安になるかもしれませんが、いずれにせよ、専門家に相談するだけでも安心できますから、ぜひ相談していただきたく思います。そして、同時に、不安の慢性化を起こしているストレスに目を向け、対処していきましょう。
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